3つの授乳方法
完全母乳(完母)
人工栄養(ミルク)を一切与えず、ママの母乳のみで赤ちゃんを育てる方法です。
☆メリット
- 経済的な負担がない。
- 母親の栄養がしっかりと赤ちゃんに届き、免疫力を高められる。
★デメリット
- 他の人に預けにくい。
- 寝かしつけや授乳の負担がほとんどママにかかってしまう。
混合育児(混合)
ママの母乳に加えて、足りない部分をミルクで補いながら赤ちゃんを育てる方法です。
☆メリット
- 経済的な負担が完ミの半分になる。
- 母乳も与えられる。
- 他の人に預けるときはミルクでOK。
- 寝かしつけや授乳をパパや両親に任せられる。
つまり、いいとこ取りと言うわけですね。
★デメリット
- 哺乳瓶の消毒が面倒。
- ミルク代がかかる。
- 乳頭混乱(哺乳瓶拒否)が起きやすい。
ミルクのみ(完ミ)
母乳を一切与えず、ミルクのみで赤ちゃんを育てる方法です。
☆メリット
- 赤ちゃんに与えるミルクの量をしっかりと管理できる。
- 他の人でも授乳ができる。
★デメリット
- 経済的な負担がかかる。
- 赤ちゃんに母乳を与えられないという葛藤、ストレスがある。
混合育児のやり方は?
用意するもの
《母乳》
陥没乳首や乳首が短い方はニップルシールドがマストアイテム。
母乳がどれくらい出ているかを把握するために、搾乳機があると便利。
《ミルク》
粉ミルク、電気ポット、哺乳瓶、除菌に必要なもの(消毒液、煮沸、電子レンジなど殺菌方法に合わせて)
[kanren id=”1598″]母乳をあげてからミルクを足す
混合育児の場合は、足りない部分をミルクで補充するという考え方が基本なので、授乳の際はまずは母乳を与えます。
そして、母乳では足りていない部分をミルクで補充していきます。
母乳量が十分に出ている場合は、毎回の授乳にミルクを足さなくても、一回飛ばしや夜だけミルクを足すというやり方もOKです。
ミルクは母乳よりも腹持ちが良く、寝る前にミルクを足すことでママの睡眠時間を確保するという目的があります。
混合育児でよくある質問集
どれくらいミルクをあげればいいの?
足すミルクの量はママの母乳量によって変わります。
基本的な目安としては、ミルク缶に記載してある月齢にあったミルク量の半分を母乳をあげた後に足すと考えましょう。
例えば新生児であれば、一回のミルクの量は80ml〜100mlなので、母乳のあとに40ml〜50mlをあげるのが適当でしょう。
吐き戻しが多い場合は、ミルクの量を少なめにして調整しましょう。
どのくらい母乳が出ているか分からない
最初はほとんど母乳が出ていなくても、赤ちゃんが毎日吸い付くことで母乳量は次第に増えていきます。
ただ母乳量には個人差があり、母乳の量がしばらくしても増えずに完ミでの育児に切り替える方もいらっしゃいます。
自分の母乳量を知ることは混合育児でとても大切なことです。
週に一度は搾乳をして、母乳がどのくらい出ているのかを把握しておきましょう。
ちなみに母乳は、搾乳よりも赤ちゃんが直接吸う方が多く出ると言われているので、搾乳した量よりも少し多く出ていると考えて計算すると良いでしょう。
赤ちゃんの吐き戻しが多い!
まず3ヶ月未満の赤ちゃんにはまだ満腹中枢がありません。
つまり、赤ちゃんはお腹がいっぱいになった事に気づかず、必要以上の量を飲んでしまうのです。
例えば、新生児期に一度の搾乳で母乳が100ml出ているのにその後にミルクまで足すと多すぎます。
赤ちゃんはお腹がパンパンで苦しくなり、大量の吐き戻しが起きてしまうのです。
[say name=”まき” img=”https://irielife.jp/wp-content/uploads/2019/12/23151B4C-27C0-402D-A29D-DE72761C3978.png” from=”right”]大人でも食べ過ぎると、気持ち悪くなっちゃうわよね。それと同じことが赤ちゃんにも起こっているということね。[/say]特に満腹中枢が発達していない新生児〜3ヶ月頃までは、飲みすぎが起こりやすい状況にあります。
これを防ぐためにも週に一度の搾乳で大体の母乳量を把握し、ミルクの量を管理してあげる必要があるのです。
外出時はどうする?
私の場合、外出時は荷物を減らすためにも母乳で対応しています。
大きなデパートや車の中であれば何も準備なしに授乳ができますし、外出時はミルクで対応するよりも楽ちんです。
誰かに赤ちゃんを預けるときはミルクや搾乳した母乳でお任せできるし、混合育児の1番のメリットはこういった臨機応変な対応が出来る点ですね。
まとめ
赤ちゃんが生まれて母乳を与えてみないと、十分な母乳量が出るか出ないかというのは分かりません。
混合育児は、どの方法で赤ちゃんを育てるかを模索するためにも役立つ育児方法です。
生後1ヶ月頃で既に母乳の量が足りていれば完母へ移行。
逆に母乳の量が足りていない、又は事情により母乳を止める場合は完ミへ移行などの対応がスムーズに可能です。
仕事などの都合で身内に赤ちゃんを預ける機会が多い方、母乳量が十分ではないが母乳も与えながら赤ちゃんを育てたい方など、混合育児は、授乳におけるママの様々な悩みを解決する万能な育児法です。
完母、混合、完ミどの方法をとっても赤ちゃんはきちんと育っていきます。
授乳が必要とされる約一年間はあっという間。
赤ちゃんとの時間を大切に過ごしましょう。
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