デメリットの方が多い?!2児のママが添い乳をオススメしない5つの理由

添い乳について

添い乳とは?

添い乳とは、赤ちゃんとママがどちらも横になった状態で行う授乳のことです。

〜添い乳のやり方〜

  1. 赤ちゃんと向かいあって横向きに寝る
  2. 赤ちゃんの身体を引き寄せ、おっぱいと赤ちゃんの口の位置を合わせる
  3. おっぱいを手で持って、赤ちゃんに咥えさせる
  4. 赤ちゃんの頭を少し後ろに反らせた状態で授乳する
  5. 赤ちゃんが眠ったらそっと乳首を外して眠らせる

添い乳は、このように赤ちゃんもママも身体を起こす必要がないので、体調が優れない時や夜間授乳時にとても役立ちます。

添い乳のメリットとは?

添い乳には、ママ側にも赤ちゃん側にもいくつかのメリットがあります。

〜ママ側のメリット〜

  • 起き上がらなくて良いので、夜間授乳が楽
  • 帝王切開後や体調不良の時に役立つ
  • 手首を使わないので腱鞘炎になりにくい

〜赤ちゃん側のメリット〜

  • お腹がいっぱいになるとそのまま眠れるので、寝ぐずりがない
  • ママと密着度が高いため、安心&リラックスできる

添い乳は危険?!過去には死亡事故も発生

添い乳をオススメしない理由①授乳中のうっかり寝落ちが危険

添い乳のデメリット1つ目は、ママがうっかり眠ってしまうリスクがあることです。

授乳をしながらママが眠ってしまうと、おっぱいで赤ちゃんの口や鼻をふさいで窒息させてしまう可能性があります。

「そんなことありえない!」と思うかもしれませんが、ママは出産してから毎日十分な睡眠や休息を取れないまま、日々赤ちゃんのお世話をしているのです。

ふと気を抜いてしまう瞬間があっても、全くおかしくありません。

実際に添い乳をしている最中にママが眠ってしまって、気づいた時には赤ちゃんが自分の体の下敷きになり窒息死していたという悲しい事故が過去に何件も起こっています。

いつもより睡眠時間が短い日や疲れているなと感じた日こそ、夜間の添い乳をしないように気をつけましょう。

[memo title=”育児メモ”]育児はママ一人ではなく、家族で協力してするもの。無理せず、もっと気軽にパパや周りの人を頼ろう![/memo]

添い乳をオススメしない理由②吐き戻しによる窒息が危険

添い乳のデメリット2つ目は、吐き戻しによる窒息のリスクがあることです。

まず赤ちゃんの胃は、生後三ヶ月頃までとっくりのような形をしていて、胃のなかに入った母乳やミルクが逆流しやすい状態にあります。

この逆流を防ぐために、授乳後は赤ちゃんにゲップをさせるという習慣があるわけです。

しかし、添い乳の場合、どうしてもこのゲップをさせる作業をスキップしがちになってしまいます。

添い乳で授乳をしていると、横になってママのおっぱいを飲んでいるうちにそのまま入眠してしまう赤ちゃんが多いからです。

[say name=”まき” img=”https://irielife.jp/wp-content/uploads/2019/12/23151B4C-27C0-402D-A29D-DE72761C3978.png”]でも、ゲップさせるためだけに赤ちゃんを起こすのは・・・せっかく寝てくれたのに( ´Д`)y何か良い方法はないの?[/say]

〜ゲップをせずに赤ちゃんが寝てしまった時の対処法〜

  • 3〜5分程度優しく背中をさするかトントンする
  • 仰向けではなく横向きに寝かせる(◎右半身を下にすると尚良い)
  • バスタオルなどで少し頭部を高くする(※ふわふわの素材は使わない)

吐き戻しは中耳炎を引き起こす原因になるほか、最悪の場合赤ちゃんの窒息事故にもつながってしまいます。

このような事故を防ぐためにも、添い乳をしたあとは、すぐに眠らず赤ちゃんの様子をしばらく観察しておくようにしましょう。

実はママの体に負担?!乳腺炎や腰痛の原因に

添い乳をオススメしない理由③乳腺炎になりやすい

添い乳のデメリット3つ目は、乳腺炎の原因になってしまう可能性があることです。

添い乳と乳腺炎はどう関係があるの・・・?

  • 添い乳では通常下側のおっぱいの方があげやすい
  • 寝る位置は毎日決まっている家庭が多いので、あげるおっぱいもいつも同じ側になる
  • あげていない方のおっぱいが乳腺炎などの母乳トラブルを起こしやすくなる

このようなサイクルにハマってしまうと、自ら乳腺炎の原因を作ってしまうことになります。

乳腺炎は高い熱も出るし、おっぱいもすごーーく痛いので出来る予防はしたいもの。

添い乳をする場合は、片側のおっぱいばかりにならないように、あげる順番や寝る位置を変えて対策をしていきましょう。

添い乳をオススメしない理由④ママの腰に負担

添い乳のデメリット4つ目は、ママの腰に負担がかかってしまうことです。

添い乳をしているときの姿勢は、あくまで授乳体勢であって寝ている時の自然な姿勢とは言えません。

添い乳は、起き上がらなくて良いので一見楽に見えます。

しかし実は、赤ちゃんが飲みやすいように腰を反らせたり、飲んでいる最中は動かないように気をつけたりと、長時間その体勢でいると肩や腰、背中などの広範囲に負担がかかってしまいます。

例えば、骨盤に違和感を感じる人や腰痛持ちの人は、添い乳で反り腰になるより座った体勢で授乳をする方がいいかもしれません。

逆に腱鞘炎で手首を痛めているママには添い乳がオススメです。

ママの体の調子に合わせて、色々な授乳方法を試してみると良いでしょう。

添い乳は卒乳の大敵?!そろそろ卒乳したいなと思ったら

添い乳をオススメしない理由⑤卒乳が大変になる

添い乳のデメリット5つ目は、卒乳が大変になることです。

実は、なかなか卒乳できない・断乳に成功しないと悩んでいるほとんどのママが「添い乳をしていた」ことがあります。

私もずっと添い乳をしていたので、その便利さ・楽さは身に染みるほど分かります。

しかし、これがまさに乳離れできない原因なのです。

添い乳を赤ちゃんの目線から見ると・・・?

「ママのおっぱい安心するな(ウトウト)」

「咥えたまま寝ちゃお〜(すやすや)」

ーーー2時間後ーーー

「ママのおっぱいがない!どこいった?!(ぎゃーーー泣)」

そして、これを泣き止ませるためにまた添い乳の繰り返しになるわけです。

夜中にこのように添い乳を繰り返していると、卒乳どころか夜間の授乳はどんどん頻回になってしまいます。

夜中の頻回授乳の落とし穴

月齢も高くなり夜中の授乳は必要なくなっている、または1回で十分なはずなのに何度も何度もおっぱいを欲しがる赤ちゃんは、「おっぱいを飲む」ではなく「咥えて眠る」のが目的になっています。

ママも赤ちゃんも眠りが浅くなり睡眠の質は下がるし、朝の離乳食は進まないし、そのせいで卒乳もどんどん遠のく・・・。

夜中の頻回授乳が、全ての悪循環を作り出しています。

そんな悪循環を改善するために、絶対に最後は克服しなければならないのが「添い乳」です。

正確には、添い乳をやめるというより、「添い乳で寝かしつけをすること」をやめなければいけません。

しかし一度添い乳の楽さを覚えてしまうと、そこからなかなか抜け出せないもの。

添い乳は寝不足なママにとってはとても便利な授乳方法ですが、卒乳の時に苦労するのであまり長く続けないことをオススメします。

夜間の授乳が減ってきたな、寝る間隔が少し長くなってきたなと思ったらそこが添い乳のやめ時です。

面倒でも起き上がって授乳をすることを心がけましょう。

✔︎卒乳についての記事はこちら✔︎

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まとめ

添い乳についてのお話いかがでしたでしょうか。

一見、ママも楽ができて子供もグズらずに眠ってくれるし、いいこと尽くしに見える添い乳

しかし、意外にもたくさんのデメリットがあることがわかりました。

そうは言っても、添い乳は便利で楽。子育てママにはなかなか手放したくない必殺技です。

卒乳の時のことも考えて、使う頻度や期間を限定してうまく添い乳を子育てに利用することをオススメします。

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