フリーランスとして働く夫
私の夫は会社員ではなく、フリーランスとして働き生計を立てています。フリーランスとは会社や組織に属さず、個人で仕事を請け負い報酬を得るという働き方です。近年、ワークライフバランスが唱えられる中で、フリーランスという働き方は以前よりもさらに注目されてきています。また増え続けるフリーランス人口は、将来的にはやがて会社員として働くノンフリーランス人口を超えるとも言われています。
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フリーランスのデメリット
現在既にフリーランスとして活躍している方や会社員からの転向を考えている方もいらっしゃると思います。前回の記事ではフリーランスのメリットについてお話していきましたが、もちろんデメリットもあります。ということで、今回はフリーランスとして働く夫のデメリットを妻目線で纏めてみました。
毎月の収入が安定しない
フリーランスで働いていると、会社員のように毎月の収入が安定しません。会社員であれば、残業や歩合で多少の前後はあるものの毎月の月給は基本的に安定しています。しかしフリーランスの場合、極端に言えば月収10万円以下の月もあれば、100万円稼ぐ月もあります。低収入な月が何ヶ月も続いてしまうと、生活は立ち行かなくなり、結局フリーランスを辞めざるを得なくなることもあります。ここがフリーランスで生計を立てていく難しさでもあります。
コンスタントに安定した収入を得るためには、固定のクライアントをつかむことですが、これには相応の期間や信頼が必要です。しかし固定のクライアントを掴んだところで、そのクライアントとの仕事が永遠に保証されている訳ではありません。フリーランスで安定した収入を得るためには、収入源を分散させる事が大切です。
会社員のような福利厚生がない
会社員の場合は、会社の健康組合に入り、厚生年金を会社と折半で支払い、雇用保険や40才を超えた時には介護保険も自動的に給料から天引され保証が付いてきます。しかしフリーランスは会社に属さない働き方なのでもちろんそんな保証は全くついてきません。自分自身で国民健康保険に加入し、国民年金を支払います。
雇用保険に関しては、フリーランスは事業主であり、雇用される立場ではないので、雇用保険への加入は認められませんし、失業保険を受けることも出来ません。
仕事とプライベートのメリハリがない
フリーランスという働き方は、いつ、どこで働くかは自分の自由です。これはフリーランスのメリットでもあり、デメリットでもあります。休みを自分で調整して作ることが出来る反面、朝から夜中まで何時間でも働き詰めということも出来てしまいます。出社時間もないので、フリーランスは昼夜逆転になりやすいんですよね。
フリーランスは、会社員のように残業時間を厳しく言われたり、家に仕事を持ち帰れないということはありません。時間や場所にとらわれないということは、いつでもどこでも仕事が出来てしまうということでもあります。つまり一見メリットに見える自由さも、仕事とプライベートをしっかりと切り替えることが難しいという面も持ち合わせているのです。
フリーランス夫の欠点
家計の管理が難しい
フリーランスで働く夫の月収は月によって様々です。サラリーマンのように安定した固定給が毎月入ってくるわけではありません。例えば会社員の夫のように、給料は月40万円と決まっていれば、家賃・光熱費・食費などに20万円、交際費に5万円、残りの15万円は貯金などとある程度の目安に沿って、家計を管理することができます。
しかしフリーランス夫の場合はそうも行きません。月収が20万円しかない月に、いつもと同じ様に交際費を5万円も使ってしまうと大変な赤字です。次の月に取り返せれば良いですが、次の月も20万円だった場合は、貯金を切り崩すしかありませんよね。従って平均より多い月には、ついつい調子に乗って使ってしまいそうになりますが、もしもの時のためにしっかり貯金に回しておかないといけません。
夫の扶養に入れない
フリーランス夫の場合は、国民健康保険と国民年金に加入しています。国民健康保険に加入しているフリーランスには、そもそも妻の扶養という概念がありません。つまり、妻は妻で国民健康保険料と国民年金を負担しなくてはならないということです。
一方で夫が社会保険に加入している会社員である場合、専業主婦又は扶養内でパートをしている妻であれば、夫の加入している健康保険組合の扶養に入ることができます。厚生年金も同じです。そして、扶養に入ると妻の健康保険料および年金はタダです。これはかなり大きな違いですよね。健康保険も年金もバカになりませんからね。さらには、国民年金納付者より、厚生年金納付者の方が将来受け取れる年金額は明らかに多いです。この違いって実はかなり痛いんですよね。
社会保障制度についての詳しい記事はこちら☆
「フリーランス夫の妻だからこそ知っておきたい社会保障制度①」
「フリーランス夫の妻だからこし知っておきたい社会保障制度②」
どこにいても仕事がついてくる
長期休暇を長く取れる、休日を自分で設定できるのは、フリーランス夫の大きな魅力の一つです。旅行も安くいけるし、人混みも避けられるしとても有難い。しかし、どこにいても仕事という二文字が付いてくるのも事実です。
例えば、旅行中もちょっとメール返さなきゃ。とか、ちょっと修正依頼がきたとか。完全に仕事とオサラバ、ストップしてお出かけを楽しむことが難しいのです。夫としてもやはり休日とはいえ、様々な人が絡んで一つの仕事が動いている中で、自分だけ「今日は休日の設定だから」といって仕事の流れを止めてしまうことは出来ないんですよね。もちろん、予めある程度の調整をして休みを作っているのですが、完全に仕事を忘れてOFFというのは難しいようですね。
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