乳頭保護器(ニップルシールド)とは?
ニップルシールドは子育てママのお助けアイテム
乳頭保護器(ニップルシールド)とは、赤ちゃんにおっぱいをあげる時に乳頭に装着して使用するシリコンで作られた授乳補助具です。
主に、
- 乳首が陥没している、または短い
- 乳首に傷ができていて痛い
などの症状があるママが使用します。
ニップルシールドの効果とは?
妊娠中は、ただ赤ちゃんに乳首をくわえさせるだけの簡単な行為だと思っていた授乳。
でも実は、赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらうのってとても大変なのです。
特に、乳首が短いママは、最初はニップルシールドなしでは授乳が出来ません。
ニップル シールドを使って授乳しているうちに、ママの乳首はだんだん赤ちゃんが吸いやすい形に変化していきます。
また、新生児のうちは日に十回以上ある授乳を毎日続けていくうちに、乳首に傷ができて、赤ちゃんに吸われると痛みを感じたり、ひどい時は乳首が裂けて出血することもあります。
そんな時にもニップルシールドは大活躍!
ニップルシールドは、乳首が短いママのためだけではなく、乳首の保護・傷の回復にも効果的です。
乳頭が避けるとすごく痛いので、傷ができる前に予めニップルシールドを予防に使うのも◎
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しかし・・・乳頭保護器(ニップルシールド)のここが面倒!
ニップルシールドは使うたびに消毒が必要
そんな便利なニップルシールドですが、使っていると面倒だなと感じることも多々あります。
まずは、消毒。
ニップルシールドは赤ちゃんが直接口に咥えるものなので、哺乳瓶と同じく使うたびに消毒が必要です。
- 使用のたびに洗剤で洗う
- 1日1回は消毒をする(煮沸または電子レンジで)
母乳は血液なので、油分も含まれています。
水洗いだけでは、ベタつきが残ってしまうので使い終わった後は必ず洗剤を使う必要があります。
生まれてからしばらくは日に何度も授乳をするので、忙しい育児の中で授乳のたびにニップルシールドを洗わなければならないのは面倒ですよね。
ニップルシールドは外出時の授乳に不向き
ニップルシールドは、外出時の授乳には不便です。
小さいものなので持ち運び自体は面倒ではありませんが、授乳後の洗浄が問題です。
母乳には油分が含まれているので、ニップルシールドは使い終わった後しっかりと洗剤で洗って消毒をするのがマスト☝️
そうしないと、次に使うときにベタベタして上手く乳房にくっつかなかったり、衛生面も気になります。
授乳室であれば洗面所で洗えますが、車の中などそういった設備がないところもたくさんあるので、私自身、ニップルシールドで授乳をしている時は、外出するのがすごく面倒でした。
これが、ニップルシールドを外す練習をしよう!と決意した一因でもあります。
ニップルシールドなしで授乳が出来るようになると、劇的に外出が楽になり、フットワークも軽くなったと思います。
早く卒業すべき?!乳頭保護器(ニップルシールド)のデメリットとは?
母乳の量が減るってほんと?
ニップルシールドは、長く使いすぎることで母乳量が減ると言われています。
理由は、ニップルシールドを使っているとどうしても直接吸わせるより乳頭への刺激が弱くなるからだそうですが、私自身は2人の育児中にニップルシールドを使っていて母乳量が減ったという実感はありませんでした。
母乳の分泌量には個人差がありますし、この問題は薄いニップルシールドを使うことで簡単に解決できるので、このためにニップルシールドを卒業しなければならないということはありません。
乳頭混乱が起きる可能性も
乳頭混乱とは、赤ちゃんが哺乳瓶(人工乳首)を好み、おっぱいでの授乳を嫌がることをいいます。
ゆくゆくはニップルシールドを卒業して直母(直接母乳をあげること)で授乳を行いたいと思っているママさんは、あまり長くニップルシールドを使わない方がいいかもしれません。
なぜかと言うと、赤ちゃんからすると直母より、飲みやすい形に設計されているニップルシールドの方が、おっぱいを吸いやすいですよね。
なので、ニップルシールドに慣れれば慣れるほど、直母への切替が難しくなってしまいます。
しかし、この問題も実は微妙なとことで、ニップルシールドを使うことでだんだんと乳首が吸いやすい形に近づくという効果もあるので、あまり早くニップルシールドを卒業し直母に挑戦しても上手くいかないこともあります。
ニップルシールドから母乳が溢れる・・・
赤ちゃんもママの乳腺も発達をして、だんだん母乳の分泌が多くなると、ニップルシールドから母乳が溢れてきて上手く使えなくなることもあります。
ニップルシールドにはいくつかの穴が空いていますが、「赤ちゃんが飲むスピード<分泌量」になってしまうと、ニップルシールドの中に母乳がたまり外側から溢れ、最終的には水圧で外れてしまいます。
実際、私はコレでした☝️
ニップルシールドも上手く使えず、それでもやはり直母では上手く飲めない娘・・・。
👤やっと直接おっぱいを飲ませてあげられると思ったのに、それを搾乳して哺乳瓶で飲ませなければならないというなんとも手間のかかる(虚しい)の母乳育児。ただ飲ませるだけと思っていた母乳育児がこんなに大変だとは・・・
ニップルシールドは無理に卒業しなくても良い
以上のように、ニップルシールドを使用していると何らかの問題にぶつかる可能性はあります。
しかし、これらの問題は全員に起こる訳ではなく、全く問題なしにニップルシールドでの授乳を続けている方もいらっしゃいます。
次の章では、いよいよニップルシールドを外して授乳する方法をご紹介しますが、やはり最初は手間取るし、上手くいかないこともあるのでストレスもかかります。
特に大きな問題がなかったり、面倒を感じていない方はそのままニップルシールドを使用して授乳しても全然OKです。
ただ、面倒だと感じる部分が多かったり、母乳量や乳頭混乱などの問題がある(または予防したい)というママさんは、次の章を参考にしてニップルシールドの卒業に挑戦してみてください✨
2度の卒業経験あり!経験者ママが教える乳頭保護器(ニップルシールド)の外し方
まずは1日1回、余裕のあるお昼の時間帯に練習
今までニップルシールドを使っていたのに、次の日からいきなりニップルシールドを外して、すんなり赤ちゃんが飲んでくれるということは、まずありません。
赤ちゃんにとっては、飲みやすいように設計されたニップルシールドの方が圧倒的に直母より飲みやすいからです。
それでもしばらくニップルシールドを使って授乳をしているので、乳首もだんだん吸いやすい形に変わってきていると思います。
ニップルシールドを外す練習をするときは、まず視界的にも時間的にも余裕のあるお昼の授乳から挑戦してみましょう。
お昼寝が終わって機嫌のいい時間帯を選ぶと尚いいと思います。
そろそろお腹減ってきたかな?というタイミングを狙う
ニップルシールドを外す練習の中で、とても大切なのが赤ちゃんのお腹が空き始めるタイミングを見極めることです。
お腹が空いていないときに、おっぱいを咥えさせても当然飲みませんし、お腹が空きすぎていても実は良くないのです。
なぜなら、すごくお腹が空いている時に、おっぱいの感触がいつもと違って上手に飲めなかったら、赤ちゃんはどんどん焦って最終的には怒ってしまいます。
(私も経験がありますが、ギャン泣きしてなかなか泣き止まず、飲めるものも飲めなくなります。)
なので最初のうちは特に、直母の練習をするタイミングを見定めるのが、スムーズにニップルシールドの卒業を成功させる鍵になります。
そろそろお腹空いてきたかな?と先読みして、授乳のタイミングを見極めましょう。
ニップルシールドなしで授乳をするときのコツ
ニップルシールドの卒業には授乳のタイミングも大切ですが、わたしが実践したニップルシールドなしで授乳をするコツがこちら。
- 授乳前にマッサージをして乳腺を開通させる
- 授乳前に乳首をつまんで伸ばす(赤ちゃんが見つけやすいように尖らせる)
- 下からおっぱいを持ち上げる
- おっぱいを手で挟んで平たくして赤ちゃんの口に突っ込む
これらを実践しながら、徐々にニップルシールドを外して授乳する回数を増やしていけば、1週間くらいで完全にニップルシールドを卒業することができると思います。
逆に、1週間くらい挑戦してみても上手くいかない場合は、まだ乳首の形が赤ちゃんの飲みやすい形に変化していない可能性もあるので、またしばらくしてから挑戦してみるのがいいと思います。
【おまけ】卒業直前のオススメ乳頭保護器
ニップルシールドの卒業に向けてオススメしたいのが、【ピジョン】から発売されているソフトタイプの乳頭保護器です。
- シリコンが薄いので、赤ちゃんがより直母に近い感覚を味わえる
- 4つ穴なので、吸う力が強くなってきた赤ちゃんもゴクゴク飲める
という2点が、オススメの理由です。
ドラックストアやベビー用品店でも取り扱っているので、ぜひ試してみてくださいね✨
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