はじめに:一時預かり事業(一時保育)とは?
家庭保育ができない時に
一時預かり(一時保育)とは、何らかの理由で家庭保育が難しい場合、一時的に保育園等の保育施設に子供を預けることです。
2019年より、保育料の無償化が実施されたことで、3歳以降は保育園またはこども園、幼稚園に通う子供たちがほとんどになりました。
しかし、3歳未満の子供たちにおいては、すでに復職しているワーママを除けば、家庭で保育をしている場合がほとんどです。
家庭に常に小さい子供がいると、例えば自分の病院に行けなかったり、結婚式やお葬式などへの参列も難しくなってしまいます。
そんな時に、役立つのがこの一時保育という制度なのです。
もちろんリフレッシュ目的でも利用可
「家庭保育が難しい場合に利用するもの」と聞くと、なんだか堅苦しく利用しづらいですが、もちろんママやパパのリフレッシュのためにも利用できます。
子育てにはリフレッシュがとても大切!
専業主婦だから、一時保育を利用するの気が引ける・・・。
なんて罪悪感は抱かずに、一時保育の制度をどんどん利用していきましょう。
実際、私も娘を保育園に入れる前は、かなりお世話になっています^ ^
【一覧】一時預かりを行っている施設
①認可保育園
まず一時保育を行っている施設の中で、圧倒的に数が多いのは認可保育園です。
いわゆる普通の保育園で、一時保育を行うので施設の数は当然多くなります。
しかし、普段から登園している園児がいるので、一時預かりを専門にしている訳ではなく、園児や先生の数に余裕があれば一時保育を受け入れるという形をとっています。
園によっては、一時保育枠を確保しているところもありますが、多くの保育園は「余裕があれば」という受入れ方になります。
メリット
- 施設数が多いので、家から近いところを選べる
- 国の福祉サービスの一環なので、料金が安い
- 通常園児もたくさんいるので、園生活を体験できる
- お散歩や給食が出る
- 一日保育が可能
デメリット
- 料金も安く人気なので、予約が取りにくい
- 月の利用回数に制限がある
特に4・5・6月の保育園は新入生対応でかなり忙しく、ほとんど受け入れてもらえません。
また自治体や保育園によりますが、予約の受付が1ヶ月前だったりするので、急に預けたいという時には適してません。
★こんなママにおすすめ★
- 仕事や就職活動等で1日中子供を預けたい
- なるべく安い料金で預けたい
- 園生活を体験させたい
②認可外保育園や企業主導型保育園
認可外保育園や最近増えてきた企業主導型保育園でも、一時預かりを行っています。
両者とも認可外なので、英会話やリトミック、最近ではモンテッソーリ教育に力を入れている園など、それぞれの園の方針や特色が強く出ます。
また、認可保育園に比べると圧倒的に園児の数が少ないので、一時預かりも予約が取りやすい傾向にあります。
メリット
- 園によって様々な特色がある
- 園児が少なく、先生が多いので一時保育の予約が取りやすい
- 福祉サービスの一環ではないので利用回数に制限がない
- 通常園児もいるので、園生活を体験できる
- お散歩や給食が出る
- 1日保育が可能
デメリット
- 認可保育園に比べると料金が倍以上
- 施設数が少ない
認可外保育園、企業主導型保育園の一時保育は、料金が高いという点を除けば一番オススメな預かり先です。
その理由は、保育士と園児の割合です。
認可保育園は、基本的に2歳児6人につき先生1人。
一方、認可外や企業型保育園では子供2人に1人くらいの割合で先生がいます。
料金が高い分、保育が手厚いので、今まで保育園に通ったことがなく、一時保育に預けるのが不安だなとお思っているママさんには特にオススメです。
★こんなママにおすすめ★
- 仕事や就職活動等で1日中子供を預けたい
- 料金は高くても、手厚い待遇を受けたい
- 園生活を体験させたい
③自治体が運営する児童館
普段から利用しているママさんも多いであろう児童館でも一時保育を行っているところがあります。
自治体の中でも、比較的施設が大きい児童館で一時預かりを実施している場合が多いです。
メリット
- 児童館と併設なので、利用前に子供が場所慣れできる
- 料金が比較的安い(1h500円程度で認可外等より安い)
- 認可保育園よりは予約が取りやすい
デメリット
- お外遊びがなく、児童館の預かり室内でしか遊べない
- 給食が出ないので、お弁当持参
- 預かり時間が短い(最大4時間程度)
普段から遊びに行っている児童館で一時預かりを行っている場合は、そこを利用するのが良いと思います。
子供がその場所に慣れているというのは、大きなメリットです。
お外遊びや給食がないので、子供に園生活を体験させたい場合は不向きですが、ママやパパのリフレッシュが目的であれば、児童館の一時預かりは気軽に利用しやすくオススメです。
★こんなママにおすすめ★
- 短い時間でも良いから、リフレッシュのために利用したい
- 預ける前に、場所慣れさせたい
④NPO法人
最後に紹介するのは、NPO法人が行っている一時保育です。
独自で子供たちののふれあい広場や、一時保育事業を展開しており、施設もNPO法人によって特色が出ます。
私の家の近くにあるところは、古民家を再生した施設で、庭や縁側もあり、子供たちに大人気です。
メリット
- 一時保育を利用する前に、遊び場としても利用できる
- 料金が比較的安い(児童館と同じく1h500円程度)
- 施設によって特色がある
- 予約が取りやすい、融通が効く
- 児童館より広く、お外遊びができる施設もある
デメリット
- お散歩や給食はなし
- 預かり時間が短い(最大4時間程度)
NPO法人も一時保育を利用する前に、何度か遊びに行くことで子供たちが先に場所になれることができるというのがメリットです。
また施設によりますが、児童館の室内よりは広くお庭があるところもあります。
元々、保育士や教員をされていた方がリタイア後にボランティアやパートとして働いていることが多く、ベテランで優しい先生が多い印象です。
★こんなママにおすすめ★
- 短い時間でも良いから、リフレッシュのために利用したい
- 預ける前に、場所慣れさせたい
一時保育を利用する前に必ずやるべきこと
子供を連れて見学に行く
まずは、一時保育を利用する前に、子供と一緒に園(施設)の見学にいきましょう。
一時保育の間、どんなお部屋で、どんな先生たちとどう過ごすのか、実際の保育の様子をきちんと見ておきたいですよね。
また、たった一度だけでも子供にその場所を見せておくというのは、初めて一時預かりを利用する際に、こどもの不安や恐怖心を取り除く大きな手助けになります。
利用登録と持ち物の準備
一時保育を利用するには、どの園(施設)においても事前の利用登録が必要です。
すぐに利用する予定はなくても、急に子供を預けたいと思った時のために、利用登録だけは済ませておくと良いでしょう。
園によって、一時保育時に必要な持ち物も様々です。
お昼寝用のブランケットや水筒の準備が必要なこともあるので、園に確認しておきましょう。
まとめ
今回は、利用してみたいなと気になっているママも多いであろう一時保育について、お話しました。
私自身、初めて一時保育を利用したのは娘が2歳になる前のことで、それまで保育園や他の施設にも預けたことがなかったので、最初はとても不安でした。
「どんなところで預かってもらえるのか、予約は取れるのか、どんな違いやメリットがあるのか」
一時保育を利用したいと思っているママが、これを読めば全部分かるというブログがあればなと思い、今回はこのテーマで書かせてもらいました。
参考になると嬉しいです☆
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