※今回お話しする賃貸マンショントラブルは私自身の経験に基づいたものです。
賃貸借トラブルの解決に向けて、同じような状況で困っている方の参考になればいいなと思います☝️
子供不可の賃貸マンションで妊娠発覚!
入居半年で妊娠が発覚
私たちの住んでいる都内の賃貸マンションは、
間取り1DK・40平米くらいで、2人入居可の物件。
賃貸マンションの契約当初は、しばらく2人で新婚生活を満喫する予定で、子供の事など全く考えていませんでした。
しかし入居してから半年後。
まさかの妊娠が発覚!
入居者が増えるため、貸主に連絡を入れたところ・・・
「このマンションは子供不可だから、産まれる前に出ていって下さい。」と言われました。
子供不可の賃貸マンションは違法?
半年前にやっといい物件に出会えて、引越し費用にも100万くらいかかっていたので、できれば引っ越したくない・・・
ということで、本当に強制退去になるのか色々とネット記事を検索していました。
そんな中、子供不可の賃貸マンションは違法という情報をキャッチ!
法的解釈
賃貸物件の子供不可という特約は、夫婦のプライバシーに過剰に介入するものであり、公序良俗に反する。つまり民法上、そんな特約は無効だ!というのが法律的な立場からの見解。
👩なんだ!やっぱり出ていかなくていいじゃん!と思ったのは束の間・・・
実はこれがそんなに簡単な話ではないのです💦
実際は泣き寝入りするしかない?!
法律上、子供不可の特約は無効だとしても・・・
実際には入居者よりも立場の強い貸主に退去を迫られた場合、やむを得なく出ていかなくてはならいケースは多数あります。
《例えば》
- 弁護士費用を払ってまで、強制退去を不当として裁判を起こすのは面倒
- 他のマンションの住人から、泣き声がうるさいなどのクレームが出て退去を強いられた
- 退去を迫られながらも入居し続けるのは、精神的に苦痛
- トラブルを起こしたくないので、黙って退去する
プロの不動産からのアドバイス
そこで貸主とトラブルにならないよう穏便に決着をつけるために、私たち入居者が注目しなくてはならないのが、法律上どうこうという話ではなく、
賃貸契約を結んだ際の重要事項説明書に「子供不可」の記載があるかどうか。
この一点のみだそうです!
諦める前に重要事項説明書をチェックして!
重要事項説明書とは?
重要事項説明書とは?
重要事項説明書とは、不動産に売買や貸借の契約をする際に、その契約に関する重要な事項をまとめた説明書。
この重要事項説明書は宅地建物取引士の資格を持つ者が、賃貸契約の前に借主に対して口頭で記載内容を読み上げ説明をすることが義務付けられています。
そしてその内容をしっかり理解した上で、契約書にサインし賃貸契約が成立します。
なので、貸主にとっても借主にとっても重要事項説明書は最も効力を持つものなのです。
①重要事項説明書に子供不可の記載がある場合
重要事項説明書に子供不可との記載がある場合、かつ契約前に記載事項の口頭説明を受けている場合は、退去はやむを得ないこともあります。
ただし、重要事項説明書に子供不可の記載があったとしても、決して産まれてすぐ又は産まれる前に出て行かないといけない訳ではありません。
貸主さんによっては、
✅騒音等の苦情が出たら引越しをしてほしい
✅次の更新までには引っ越してね!という条件付きで継続入居OK
ということもあります。
ただし!
子供不可の賃貸マンションだからと言って内緒にしていると契約違反になるので、妊娠が発覚したら必ず不動産会社(または大家さん)に連絡を入れましょう。
✅子供不可の記載があった場合も、焦らずに一度貸主側と話し合いをしてみましょう!
②重要事項説明書に子供不可の記載がない場合
先ほども説明した通り、重要事項説明書というのは最も重要で効力のある書類です。
いくら貸主が「子供不可だから退去してほしい」と言ってきても、ここに記載がない限りは子供が産まれたことを理由に借主を追い出すことはできません。
〈私たちの場合☝️〉
重要事項説明書を見直してみると、子供不可の記載はなし✨
そこでプロの不動産屋さんに相談し、以下のように交渉を進めていきました!
子供不可の賃貸マンションで妊娠発覚!すぐに出ていかなくてOK?!家主との交渉の進め方は?
👩ここからは、私が実際に子供不可の賃貸マンションで妊娠が発覚した時、どうやって大家さんと交渉したのかをお話しします!
私たちの場合、引っ越してきてからまだ半年だったし、都内は物件探しも大変で引越し費用も馬鹿にならないから、できれば引っ越したくなかったのです・・・
はじめに:交渉開始前にこの2点を確認しよう
✅単身用マンションではないこと
賃貸マンションが単身用の場合、そもそも夫婦で住んでいること自体が契約違反です。
単身用マンションでの赤ちゃんの泣き声や物音は、ご近所トラブルの原因になります。
例えば、1人暮らしの彼の家に彼女が転がり込んで妊娠発覚という場合は、速やかに退去するべきでしょう。
✅重要事項説明書に子供不可の記載がないこと
貸主との交渉前に、必ず重要事項説明書をチェックしましょう。
重要事項説明書に子供不可の記載が無い場合、原則子供が出来たことを理由に退去する必要はありません。
プロのアドバイスの元、交渉を開始
プロの不動産の友人に相談したところ、交渉時に押さえておくべき重要なポイントは2つ!
- 重要事項説明書に子供不可の記載がないことを指摘する
- クレームではなく交渉だという姿勢を見せる
私たちの場合、一度重要事項説明書を確認する前に不動産会社に連絡していました。
その時の不動産会社の反応は、
✅「子供不可なので退去してください」の一点張り。
しかし、二回目の交渉の電話の際に、
✅重要事項説明書を確認したところ子供不可の記載がないことを指摘☝️
その瞬間、なんと不動産会社の態度が激変。
実際に所有権を持つ大家さんに連絡してすぐに対応しますと返答がありました。
プロの不動産からのアドバイス
交渉の際は、こちら側の態度も重要だそうです。
重要事項説明書に記載がないからと高圧的な態度で話をすると、今後近隣からのクレームや何かトラブルが起こったときに対応してもらえない住居者だという印象を与えてしまいます。
貸主と借主の関係を壊さないためにも、交渉時に感情的になったり、威圧的な態度をとるのは逆効果だそうです☝️
交渉成立?!子供が生まれた後も引き続き入居OK!
その後すぐに不動産会社から連絡があり、
✅特に近隣住民とのトラブルが発生しない限り住んでていいよ〜
と大家さんから継続入居OKの返答があったとのことでした。
こうして、何ともあっさりと交渉成立✨
貸主とも近隣住民とも全く揉めることもなく、その後子供が2歳になるまで快適なマンション生活を送りました。
この件を経て、賃貸契約だけに関わらず、自分が結んだ契約の内容をきちんと理解しておくというのは、生活をして行く上でとても大切なことなのだと痛感しました。
今回の交渉では、不動産会社が態度を一変して対応してくれたように、「重要事項取引説明書」の存在がとても強かったです☝️
妊娠の発覚だけに関わらず、退去時のクリーニング代や原状回復についてのトラブルも、重要事項説明書を読むことで解決できる場合もあるので、ぜひ一度チェックしてみてください✨
まとめ
子供不可の賃貸物件で妊娠が発覚したら・・・?
✅単身用マンションの場合は、退去すべき
✅重要事項説明書に子供不可の記載がある場合、退去はやむを得ない
(が、交渉の余地はあると思います☝️例えば次の更新まではそのまま住ませて欲しいとか、遠慮せずに大家さんに相談してみましょう)
✅重要事項説明書に子供不可の記載がない場合、退去する必要はない
つまり、今回のケースでは・・・☝️
子供不可という特約は法律上無効だ!!と言うよりも、重要事項説明書にてその説明があるかどうかということが大事なのです!
貸主と借主という関係上、不動産の知識のない私たちはどうしても弱い立場になってしまいます。
しかし、その弱い立場である私たちを守るために重要事項説明書や契約書があります。
ネットの情報だけを鵜呑みにして、妊娠したからすぐ退去しなきゃ〜💦と焦らず、まずは契約内容をしっかり読んで理解するところから始めましょう!
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