経験者ママが解説する無痛分娩のリスクとは?

自分らしいお産を叶える「無痛分娩」

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無痛分娩とは?

無痛分娩とは、麻酔薬によって陣痛の痛みを和らげる分娩方法です。

痛みは完全に取り除ける訳では無く1~2割程度は残る(生理痛程度)と言われており、そのため無痛分娩ではなく和痛分娩と呼ぶ産院もあります。

無痛分娩では、硬膜外麻酔という「脊髄の近くに局所麻酔薬を入れ、痛みを脳に伝える知覚神経を麻痺させる方法」を使います。

無痛分娩ができない人、できない場合もあるって本当?

無痛分娩のメリット

無痛分娩の最大のメリットと言えば、痛みの軽減ですね。

まき

痛みが軽減されると、体力的にも精神的にも余裕が持てるわよね!

落ち着いて出産に挑めた・家族全員で出産の瞬間を堪能できた等、無痛分娩を選んでよかったという多くの声があがっています。

また、それ以外にも無痛分娩には産後の回復が早いというメリットもあります。

上にお子様がいるママ、産後すぐに仕事復帰したいママなどはこういった理由からも無痛分娩を選択しています。

あなたの理想とするお産に近づける

無痛分娩は麻酔の使い方によってあなたの理想とするお産に近づけるお手伝いをすることが出来ます。

例えば、、、?

  • 痛みを極力経験したくない→陣痛の初期段階で麻酔の投与をする。
  • ある程度の痛みは経験したい→自分が我慢できる程度までは陣痛を経験した上で、麻酔の投与をする。
  • なるべく自然分娩に近づけたい→最後の分娩時のみ麻酔を投与する。
  • 出来れば自然分娩で出産したい→医師と相談の上、麻酔の準備だけしておく
麻酔を投与するタイミングを調整することで、一人一人の希望に沿ったお産を叶えることができるのね!

まき

まき

こんなに良いことがたくさんあるのに、なぜ日本ではあまり無痛分娩が選ばれないのかな・・・?

何故日本では無痛分娩が広まらないの?

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日本では未だに無痛分娩を選ぶ妊婦さんの割合は全体の1割未満と低い数字であるのに対し、海外諸国では既にむしろ自然分娩よりも無痛分娩の方が主流となっています。

帝王切開を除くとアメリカでは約60%、フランスではなんと約80%の女性が無痛分娩を選択しているのです。

日本もアメリカやヨーロッパと同じく医療先進国であるにも関わらず、何故無痛分娩が広まらないのでしょうか?

理由①痛みに耐えることが美学

日本で無痛分娩が広まらない大きな要因として、日本人は「痛みを美徳」と捉える風潮があることが挙げられます。

「お腹を痛めて産んでこそ愛情が湧く」「痛みを乗り越えてこそ母親になれる」などの昔ながらの考え方が、無痛分娩という選択を遠ざけていると言えるでしょう。

無痛分娩を選択する人の数は年々増加傾向にはあるものの、未だ全体の1割未満と海外諸国に比べると極端に少ない割合となっています。

理由②無痛分娩に伴う死亡事故の発生

2005年以降、関西圏を中心に無痛分娩に伴う死亡事故が相次いて発覚したことも無痛分娩が選ばれない一つの要因となっています。

まき

なぜそんな大変な事故が起きてしまったの?
麻酔の技量や急変時の対応を身に付けていない医師が無痛分娩を行い、相次いで事故が発生してしまったの。人的な医療ミスね。

まき

無痛分娩を行う病院が大きな病院に集約されている海外諸国と違い、日本では個人の産院でも無痛分娩を行うため、医師の技術が伴わず医療事故が発生してしまう場合があるのです。

後ほど述べますが、そのため産院選びは無痛分娩を希望する妊婦さんにとってとても重要なのです!

理由③海外のように無痛分娩に精通した産科麻酔医がいない

約60%の方が無痛分娩を選ぶアメリカには、お産の麻酔に特化した「産科麻酔科医」という専門医がいます。

妊婦さんの骨盤の形や体格・胎児の大きさなどで麻酔の注入量などを調整し、無痛分娩を万全な体制と医療技術でサポートするのです。

そのため妊婦さんは安心して無痛分娩を選択することが出来ます。

一方で日本では産科麻酔科医の養成機関が少なく、実際には産科医や麻酔科医が無痛分娩を兼任するケースがほとんどです。

無痛分娩を行える医療機関や信頼のおける医師が少ないということも、無痛分娩が広まらない一因となっています。

合併症のリスクを理解しておこう!

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お産には、経腟分娩(自然分娩・無痛分娩)と帝王切開がありますが、どの分娩方法をとっても「命を生み出すこと」にリスクは付き物です。

ただし自然分娩と異なり、無痛分娩には硬膜外麻酔を使うことによる合併症のリスクが加わります。

懸念される3つの主な合併症を見ていきましょう!

全脊髄くも膜下麻酔(全脊麻)

無痛分娩の硬膜外麻酔はカテーテルという医療用の管を使って行います。

全脊髄くも膜下麻酔とは、その麻酔を入れる管が誤って硬膜の内側に入り、麻酔薬が過剰投与された状態をいいます。

この状態になると、下半身の麻痺や呼吸困難、意識消失等が起こってしまいます。

局所麻酔薬中毒

局所麻酔中毒とは、硬膜外腔の中を通る血管に誤ってカテーテルが入ることで起こる合併症です。

血液中の麻酔薬濃度が高くなるにつれ、耳鳴り、舌の痺れ、痙攣、不整脈が起こり、重度の中毒の場合は心臓停止の恐れもあります。

硬膜外血腫

硬膜外血腫は、麻酔に使う注射針やカテーテルで硬膜外腔の中にある血管が傷つけられることで起こる合併症です。

血液の塊(血腫)は神経を圧迫し、最悪の場合は下半身麻痺や永久的な神経障害を引き起こす可能性もあります。

無痛分娩のリスクを減らすためには?

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テストドーズを行い合併症のリスクを減らす

先ほど述べた合併症の数々は、頻度は少ないものの、技術や経験の豊富な産科麻酔科医が担当しても発生することはあります。

そこで合併症のリスクをゼロに近づけるために行っているのが、「テストドーズ」というものです。

テストドーズとは、無痛分娩を始める前に「少量の麻酔を投入し、麻酔の効きや血液や髄液の漏れがないことを確認する」作業です。

医師たちは事前にこれを行うことにより、合併症のリスク及び重篤化を防いでいます。

緊急対応が出来る産院選び

日本では妊婦さんに特別な持病や問題がない場合は、個人の産婦人科医院で出産をすることが多いですよね。

産婦人科医院は医師及び助産師と妊婦さんの距離が近く信頼関係を築きやすい利点がある一方で、急変時の対応は総合病院に劣ります

産院を選ぶ際には、「緊急帝王切開は可能なのか」「万が一産院では対応できない状況になったときどこの総合病院に運ばれるのか」などもしっかりと確認しましょう。

経験値の高いお医者さんを選ぶ

無痛分娩の麻酔は、特殊な麻酔行為を必要としているため欧米では専門の産科麻酔医が行うのが望ましいとされています。

ただ日本では産科麻酔医自体が少ないため、産科医や麻酔科医が兼任するという場合がほとんどです。

担当の医師がどのくらい無痛分娩の経験を積んでいるのか。

経験値を高いお医者さんを選ぶことは、無痛分娩のリスクを軽減することにも繋がります。

まとめ:無痛分娩を選んでよかった!

私と夫は今回の出産で無痛分娩という選択をしてとても良かったと思っています。

無痛分娩の出産レポはこちらから✅

無痛分娩って本当に痛くない?アラサーママの主産レポ!

もちろん合併症や医療事故のリスクを理解した上で選択するべきですが、無痛分娩は技術や経験のある医師が適切な施設で行えば、リスクよりも大きなメリットを得る事が出来ます。

しっかりと自分自身で産院や医師の情報収集を行い、分からないことは担当医師に質問し疑問点を解消してから無痛分娩を選択しましょう!

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