似たような名前ばかりで難しい!流産・切迫流産・切迫早産・早産ってそれぞれ何が違うの?

流産とは?

流産 早期流産 後期流産 遺伝子の異常 原因

流産とは、妊娠22週未満に妊娠が終了してしまうこと(赤ちゃんが亡くなってしまうこと)を言います。

早期流産

早期流産とは流産のうち、妊娠12週未満に起こるもので、その原因は主に染色体の異常と言われています。

この時期の流産は防ぐことが出来ず、ママに流産の原因はありません

流産のうちの約8割は染色体異常による早期流産。ママには防ぎようがないので、自分のせいで赤ちゃんが流れてしまったと思わないで・・・。

まき

後期流産

後期流産とは流産のうち、妊娠12週以降22週未満に起こるもの

原因は主に母体にあると言われていますが、この時期の流産は治療によって防ぐことが出来ます。

まき

定期妊婦検診を欠かさず受けること、そして何か異変を感じればすぐにお医者さんに相談しましょう。

切迫流産とは?

切迫流産 原因 治療法 安静 12週

切迫流産とは、妊娠22週未満に「流産をしてしまうリスクが高い状態」にあることを言います。

しかし、切迫流産と診断されたからと言って「もう赤ちゃんを諦めるしかない」という訳ではありません。

妊娠12週を超えていれば治療を行うことで適切な状態に回復し、元気な赤ちゃんを産める人もたくさんいます!

切迫流産の原因は?

切迫流産の原因は多岐にわたるため、その半数以上は原因を特定することが出来ません。

主な切迫早産の原因

  • クラミジア等の感染症
  • 子宮の異常
  • お酒・タバコ
  • 不摂生な生活習慣

はっきりした原因は不明な場合が多いですが、極度の疲労や生活習慣が原因となることや、高齢出産や多胎児妊婦さんに起こりやすいとも言われています。

切迫流産の治療法は?

切迫流産の一番の治療法は「安静」です。

出血がある場合は止血薬、子宮収縮が強く痛みがある場合は子宮収縮抑制薬を使って治療をすることもあります。

早産とは?

早産 22週未満 生存率 NICU

早産とは、妊娠22週以降から37週未満の間に出産をしてしまうこと

早産で産まれた赤ちゃんはまだ体の機能が完全に完成していないため、NCIU(集中治療室)に入院することもあります。

あまりにも早い時期の早産の場合は、赤ちゃんが上手く育たない事もあるんだよね。

まき

切迫早産とは?

切迫早産 原因 治療法 リトドリン 副作用 切迫早産のサイン

切迫早産とは、「早産となるリスクが高い状態」 を言います。

切迫早産の原因と治療法は?

切迫早産の原因や治療法は、切迫流産とほとんど同じです。

安静にすることが第一で、お腹の張りを抑える子宮収縮抑制薬を処方するのが一般的な治療方法です。

MEMO
切迫早産の治療に最もよく使用される塩酸リトドリンというお薬には、動悸・顔のほてり・吐き気・手の震えなどの副作用があります。副作用が重度の場合はお医者さんに相談しましょう!

それ切迫早産のサインかも?!

安定期に入ると妊婦さんの定期健診は2週間に1度となります。

妊婦さん自身が切迫早産のサインにいち早く気づきお医者さんに相談できるように「切迫早産のサイン」を勉強しておきましょう。

切迫早産のサイン

  • お腹や腰の痛み
  • お腹の強い張り(張りの回数が多い、休んでも治まらない)
  • 膣からの出血
  • 破水(尿と間違えてしまうこともあります)
こんな症状が出たらお医者さんに相談しよう!出血や破水の場合はすぐにかかりつけ医に連絡を!

まき

切迫流産・切迫早産と診断されたら絶対安静にしよう!

絶対安静 料理 洗濯 入浴 運転 マタニティヨガ

安静①掃除洗濯

細かいところは気にせずに短時間で済ませること。

洗濯物もその日のお腹の張り具合や体調を見て少しづつ。

安静②料理

立って行う料理は家事の中でも負担がとても大きいです。

栄養のバランスに注意することは大事ですが、お惣菜やレトルトを活用して調理時間をなるべく短くしましょう。

安静③入浴

長時間の入浴は体力を消耗するのでNG!

体調がよくない時はシャワーで済ませましょう。

安静④セックス

子宮の収縮を起こすので絶対にしてはいけません。

安静⑤運転

どうしても必要な場合を除いて、極力運転は避けましょう。

運転はしなくても、長時間のドライブも✖

安静⑥運動

最近流行のマタニティヨガや安産の為の運動も、切迫流産・切迫早産の診断を受けた場合はいったん中断しましょう。

まとめ

切迫流産や切迫早産の診断をされると、精神的にとても不安になりますよね。原因もはっきりせず自分のせいなのではないかと、責めてしまいます。

しかし、適切な治療、自宅安静・入院を行うことで、正常なお産への回復は十分に見込めます。様々な制限を受けてストレスは溜まりますが、夫婦や家族で力を合わせて乗り越えましょう!

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